第3回期日のご報告
- 2012年12月14日 15:47
平成24年12月7日(金)午後2時~ 第3回期日が佐賀地裁で行われました。
裁判開始前、弁護士会館から佐賀地方裁判所まで、意見陳述者の片山恭一さん、馬奈木弁護士、共同代表の板井弁護士、長谷川原告団長らを先頭にアピールウォークをしました。
第3回期日では、原告が提出した準備書面6について原告弁護団の弁護士が説明しました。
準備書面6は、原発による被害についての書面です。
原発による被害というと、これまで、事故による被害にばかり目が向けられてきました。しかし、通常運転時にも原発労働者の被ばく、温排水の排出による玄界灘の環境破壊、処理できない放射性廃棄物の排出、原発マネーによる地域社会の破壊など様々な被害が生じており、事故によらない被害があることが説明されました。
次に、事故による被害について、事故の一事例として福島第一原発事故を事故による被害について説明しました。事故による被害は日々拡大し続けていること、前代未聞の事故被害も幸運の結果被害が小さく済んだものであって、事故により発生する可能性のある被害のごく一部に過ぎないことなどが説明されました。
そして、事故は、電力会社が利益を追究し、電力会社を規制すべき国が電力会社と一体となって原発を推進し、安全性を蔑ろにしてきた構造による必然の結果として生じたものであることも説明されました。
これらの説明を受けて、裁判所は、原発による被害が事故によらない被害があるということに理解を示しましたが、原発による被害は、生命、身体に対する被害が中心であり、自然環境や地域社会等に発生した被害は周辺被害であると被害を限定的にとらえる立場を示しました。
そのため、弁護団から、原発による被害を生命、身体に限定してとらえるべきではないこと、今回の被害書面で主張しているように、被害を全体としてとらえるべきであることを、再度説明しました。
裁判所には、原発による被害の発生することを防ぐために、被害を徹底的に検 証、解明していかなければならないと認識を新たにしてもらう必要があります。
それから、原告である片山恭一氏と弁護団の馬奈木昭雄弁護士が意見陳述をしました。
「世界の中心で愛を叫ぶ」の作者である片山恭一氏は、文筆家としての立場から意見陳述をしました。
人間の可能性を探る文学にたずさわる者として、核廃棄物を生み出し数万年先の人間の可能性を奪う核エネルギーを放置できないと原告になった理由などを陳述しました。
馬奈木弁護士は、これまで水俣病、カネミ油症等の公害事件にかかわってきた弁護士としての立場から意見陳述しました。
これまで、危険性が明らかな物質を国の安全基準に適合しているとして加害企業に使用、排出することを国が許し、公害事件が繰り返された歴史から、「国の基準を守れば安全だ」という考えは破綻しており、危険性が明らかであり地域の民主主義を破壊する原発はなくさなければならないということなどを陳述しました。
模擬裁判が行われたメートプラザには、原告の方が約200名、弁護士が約50名、合計約250名が集まりました。

メートプラザでは、原告弁護団の弁護士が、裁判官、被告側弁護士を演じて、法廷で行われる手続きや提出された書面の内容を、実際の法廷を模して詳しく説明しました。