九州電力㈱への質問状とその回答について
- 2025年12月24日 16:23
九州電力(株)への質問状とその回答について
吉田恵子・染谷 孝
2025年5月10日、定期点検中の玄海原発3号機で、原子炉上部蓋の手入れ作業に従事していた作業員が、作業後の測定で顔付近の汚染が見つかり、さらに、ホールボディカウンターで0.02ミリシーベルトの内部被ばくが確認されました。この問題について8月19日に九州電力に質問書を以下の団体連名で提出しました(原発なくそう!九州玄海訴訟原告団・弁護団、玄海原発対策住民会議、原発と放射能を考える唐津の会)。
九電の回答は11月7日に玄海エネルギーパークで口頭にて受けました。以下に概略を報告します。
<質問概要>
微量の内部被ばくであっても、体内でアルファ線やベータ線によるDNA損傷や活性酸素の発生により健康被害が出る可能性は否定できない。内部被ばくが判明した場合の救済措置、内部被ばくの診断と治療を行う指定の医療機関名などを明らかにし、原発作業員を被ばくによる健康被害から守るための実効性のある対策を実施すること。
<回答内容>
当該ばく者は医療機関で本年5月12日に検査し、「治療不要」と判断された。病院名は問い合わせ等の影響も考慮し回答を差し控える。検査結果を労基署に報告した。労基署としては「労災ではない」と判断された。
放射線作業従事者には放射線管理手帳が発行され、法令により電離検診と半年に1回の一般健康が定められており、離職時に手帳は本人へ返される。
作業現場の原子炉容器の上蓋付近の線量は0.4~0.63ミリシーベルト/時であった。
<九電回答に対して当日指摘した問題点>
・受信した病院名を明らかにされないのは情報公開の点から問題である。
・ホールボディカウンターで測れるのは、透過性が高く飛距離が長いガンマ線で、一方、体の中に入った放射性物質から出る飛距離が短いアルファ線やベータ線は測れない。しかしこれらは近くのDNAを集中的に損傷し続け、また活性酸素を作ることで、癌や他の障がいを発生させる可能性がある。
・体内に放射性物質が残っていれば、今後、癌などの病気になる可能性があるが、その救済措置を考慮していない。