原発なくそう!九州玄海訴訟

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唐津市長・市議会議員立候補の方への公開質問状と回答について

  • 2017年01月21日 22:40
2017年1月の唐津市長・市議会議員選挙立候補予定者への原発問題についての公開質問状で表明した私たちの考えと立候補予定者の回答
原発と放射能を考える唐津会(文責 吉田恵子)
      
唐津市では、今年1月29日(日)に市長・市議会議員選挙が行われますが、隣接する玄海町には、九州電力玄海原子力発電所があり、様々な大きな問題を抱えています。
そこで、原発と放射能を考える唐津会で、次の3つの質問と私たちの意見を根拠となる資料とともに各立候補予定の皆様にお送りしましたところ、唐津市長候補予定の方2名様と唐津市議会議員候補予定の方11名様より回答をいただきましたのでお知らせします。(掲載はお名前のあいうえお順で行いました)

質問① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
<私たちの考え>
 玄海原発再稼働には反対です。理由は、次の通りです。
 放射能は、遺伝子をも傷つけ、体の再生力を失わせます(資料1)。
 そもそも、原発は、ウラン採掘から稼働、使用済み核燃料、放射性廃棄物の管理にいたるまで、被曝労働なしにはありえません。
 玄海原発の過酷事故時には、地上の風や、上空の偏西風の影響による風と雨などにより、西日本一帯高濃度汚染地域になる可能性があります(資料2と3)。
 原発は、隕石や航空機の衝突に耐えられるものではないと思います(資料4)。
 原発の過酷事故時に。溶融した数千度の燃料を格納容器に大量の水をためて冷却する九電の方法では、数千m上空まで噴き上げられる水蒸気爆発が起きると指摘されています(資料5)。
 新規制基準でも、そのような過酷事故時の対応等も不十分で、現行の避難計画でも被曝はさけられません。
 また、玄海原発が稼働すれば、放射性物質のトリチウムが大量に放出されます。玄海町と唐津市では、玄海原発稼働後の1983年から白血病死亡率が増加していると報告されています(資料6)。
 福島県では、現在も8万人を超える県民が避難を強いられ、原発関連死も、
2106名となり、甲状腺がんと確定した子どもは145人、がんの疑いが、38人となっています。
 発電は、住民の健康を守る方法で行うべきです。

質問② 使用済み燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
<私たちの考え>
 玄海町や唐津市ではなく、10万年以上、安全な場所で、安全な方法で放射能漏れがないか監視し、放射能漏れの可能性が出てきたら取り出して、修復していく体制をとっていくべきです。10万年先までどうなるかわからないから、できるだけ人が住むところからはなさなければなりません。

 理由
 高木仁三郎試算によれば、使用済みウラン燃料1tにつき、1年後でも8京9千兆ベクレル。その内セシウム137は3700兆ベクレル(資料7)。広島原爆セシウム137は89兆ベクレルとのこと。玄海原発3、4号機が1年稼働すると、約48トンの使用済み核燃料が出ると聞いています。セシウム137で比べると、1年で、広島原爆の約2000発分にもなります。
 この使用済み核燃料が、もとのウランと同じ放射能になるまでに、直接処分で10万年以上かかるといわれています。再処理しても数万年以上かかり、再処理すれば、再処理工場から大量の放射性物質が放出されるので、直接処分するべきです。(資料8と9)
 また、地下に埋めても、地殻変動や地下水の動向で汚染が拡大する可能性もあります。
 ドイツの地下750mの所に設置した処分場に地下水が大量に流入して、崩壊寸前にあるという報道もあっています。(資料10)
 使用済み核燃料プールをリラッキングして詰め込むのは、より危険になり、地上の乾式貯蔵も、隕石や航空機などの落下物には弱く、過酷事故がおきれば、地上の風や上空の偏西風の影響と雨などにより、西日本一帯高濃度汚染地域となる可能性もあるのであり、玄海町や唐津市におくべきではありません。

質問3 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきとお考えでしょうか?
<私たちの考え>
福島原発事故以前からのIAEAの国際基準に基づき設定されていた政府の方針を守り、1kgあたりセシウム137が100ベクレルを超えたものは、低レベル放射性廃棄物として放射性物質が漏れないよう、厳重に管理し監視して、放射能漏れの可能性が出てきたら修復していく体制をとっていくべきです。
理由
崎山比早子医師の著書に、「低線量被曝の場合は、細胞の核を通る放射線の数は少なくなりますが、1本1本が起こすDNAの傷は、大量に浴びた時と同じように間違いを起こしやすいのです。傷の治し間違いによって突然変異が起きます。それは、そのまま遺伝し、細胞の中にたまっていく、放射線の影響は、蓄積する」と書いてあります(資料11)
放射性物質を拡散させると食べ物から体内に入り内部被曝します(資料12)

 
2017年1月唐津市 市長選挙立候補予定の方の
原発問題公開質問状についての回答

御名前【志佐治徳】
回答 質問①について  
玄海原発の再稼働については、反対です。その主な理由は、
イ 大事故を起こして、後始末もできない原発は動かすことはできません。収束、原因究明、除染、放射能汚染水処理、賠償、廃炉、生活補償、生業復帰、責任問題 等々、どれをとっても、5年10か月経っても、まだ解決できていません。いまだに8万数千の人々が避難生活を余儀なく続けています。関連死者も2千人を超えました。
ロ 今後原発が大事故を起こさない保障はありません。
再稼働の適否を審査する原子力規制委員会の田中委員長でも、「審査に合格したからと言っても安全とは言わない」と言っています。また九州電力も絶対安全とは言いません。軽水炉の欠陥技術炉の致命的欠点は何ら解決されていません。その上避難計画の審査は規制委員会の審査から除外されています。
ハ 事故が起きても責任の所在が明らかでありません。
 福島原発の事故の責任は誰もとろうとしません。事故を起こした電力会社と原発を推進してきた歴代政府は、事故を起こした原因究明と、責任追及を棚上げしたままです。また、これまで「安全神話」を振りまいてきたマスコミも地方自治体も、専門家たちも、口を拭っています。
ニ 原発を稼働すれば必ず使用済み燃料が残ります。その核廃棄物は原発サイトに貯まる一方です。この処理・処分・処分場が未解決です。いわゆる「核のゴミ」の問題を放置して、原発の再稼働は論外です。

 質問②および③についての回答
使用済み燃料については、日本では核燃料サイクル方式をとっているので、分類を、高レベル核廃棄物と低レベル核廃棄物に、発生源で分けられています。
従って質問2は高レベル放射性廃棄物、質問3は低レベル放射性廃棄物として回答します。
使用済み核燃料は再処理されたのち、高レベル放射性廃棄物としてその廃液はガラスとともに溶かしてガラス固化体として地下300メートル以下の地底に埋めることになっている。これを「原子力発電環境整備機構」(ニューモ)が担当してきたが、何も解決できなかった。また2016年の終わりまでに公表される予定の適地色塗り地図も延期された。原子力委員会は2010年9月に、日本学術会議に高レベル放射性廃棄物の処分についての検討の依頼があったので、学術会議の、その回答と提言を参考にして、考えを述べます。
もっとも肝心なことは、核のゴミの処分は、これまでの政策を抜本的に見直すこと。その次に「暫定保管」と「総量管理」の枠組みを持つこと。これまでの半世紀にわたっての課題が、なぜ社会的合意に至らなかったのかを、まず明らかにすべきであり、その基本は原子力政策を含めたエネルギー政策の根本的な見直しを抜きにしては一歩も進まないことである。日本の核サイクル路線は、「もんじゅ」の廃止と再処理工場の失敗の連続ですでに破綻しているから、今後の対策はここからしか進めないと考えられる。
つぎに低レベル放射性廃棄物の問題については、4段階の対処はそれぞれことなるので、ここでは省略します。ただ、クリアランスレベル以下の廃棄物といえども、玄海原発だけではないので、大量な取り扱いとなるので、無視できない。また、福島原発のデブリはまだ法律上も定義すらされていないのだから、これからである。今の政府にまかせて解決しないのなら、それこそ地元から、地方から、国民・市民の関心と力を集めて、解決の一歩を踏み出す時にきている。唐津市としては玄海町と伊万里市とまず協力して対策の組織を立ち上げることから始めたい。
註・クリアランスレベルとは人間に与える影響が年間10マイクロシーベルト以下の廃棄物をさす。

御名前【峰 達郎】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)条件付賛成です。佐賀県に対し、地元説明会開催を強く要望します。原子力規制委員会の「新規制基準」や実効性のある避難計画をわかりやすく説明してもらい、市民に判断材料を提供する努力をします。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)一部同意見です。現在、国の方針として、使用済み核燃料は発電所内の貯蔵プールで保管冷却し、その後、再処理施設(青森県六ヶ所村 建設中)へ運ばれることと認識しています。
高レベル放射性廃棄物の処分は、世界的に地層処分が最適との認識です。従って、ガラス固化した高レベル放射性廃棄物は冷却期間を専用施設で貯蔵、その後、地下の深い地層に埋設し、人間界から隔離すべきと考えます。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
  (回答)同意見です。焼却、または廃液等は濃縮・固化しドラム缶に詰め、厳重な管理の下、最終処分場(日本原燃 青森県六ヶ所村)の低レベル放射性廃棄物埋設センターで埋設管理すべきです。

2017年1月唐津市 市議会議員選挙立候補予定の方の
原発問題公開質問状についての回答
御名前【伊藤一之】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)再稼働はダメです。
「②使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?」と「③玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきとお考えでしょうか?」について
(回答)廃棄物の処理にも異議ありです。原発はいらないです。

御名前【浦田関夫】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)福島原発事故から6年がたとうとしていますがいまだに9万人が古里へ帰れずにいます。
原発が一度事故を起こせば取り返しのつかない被害が広範囲に長期に及び、人類の科学ではコントロール出来ません。
そんな原発を動かす事には絶対反対です。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)最終処分方法も場所も決まらないなかで原発を動かしてはなりません。
数十万年に及ぶ管理が出来るか不安です。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
 (回答)たとえ低レベルとはいえ、人類への影響はさけられません。
放射性廃棄物として取り扱うべきです。

御名前【川添みつこ】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)破綻した原発再稼働路線をきっぱり中止し、「原発ゼロの日本」「自然再生エネルギーによる電力供給の日本」に踏み出すべきと考えます。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)日本科学者会議は、高レベル放射性廃棄物の処分について「万年単位に及ぶ超長期にわたって安定した地層を確認することに対して、現在の科学的知識と技術的能力では限界がある」と表明しています。
「核のゴミ」という点からも、原発再稼働路線の破綻は明らかです。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
  (回答)国民の命と健康を守る立場から、低レベルであっても一般廃棄物と同様の処理はすべきではありません。専門家による十分な検討を行い厳重に管理する方法を確立すべきです。

御名前【熊本大成】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)再稼働に限らず、原子力発電所がある限り、安全対策は常に最高レベルのものでなければならない。
これまで、新基準により進められてきた安全対策の説明を受け、市民の安全・安心を確保できるものであるのかを確認したい。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)現状で最も安全な管理方法で、国の責任において行うべきである。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
  (回答)廃炉への詳細な工程、内容が明らかにされ、その説明を受けなければ何とも言えないが、何よりも安全第一な管理であるべきことは言うまでもない。

御名前【白水たかかず】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)原発は、近い将来廃止することが望ましい。
しかし、現時点ではエネルギーの安定供給の面から、エネルギー基本計画でもベースロード電源と位置づけられており、原子力規制委員会の厳格な審査をクリアーして、再稼働についての地元の十分な理解・同意を得ることが条件として再稼働を認める。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)核燃料サイクルの確立を早期に実現することを前提に、安全を確保するため、敷地内で管理することが望ましい。
 ただし、貯蔵施設の建設等については地域住民の理解を得た上で進めるべきと考える。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
 (回答)廃止措置計画書にもとづき放射能レベルに応じて区分し、平成55年度の廃止措置終了前までの早い時期に、それぞれの区分及び性状等に応じて廃棄事業者に引き渡すことが望ましい。

御名前【田中秀和】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)玄海原子力発電所の諸課題については、これまで市民の安心安全を確保するために市議会において特別委員会を設置し様々な協議をおこなってきました。
その委員会での協議を深めながら一定の方向性を取りまとめ、幾度となく唐津市民の安全・安心のために唐津市に提言を行い九州電力(株)に様々な要請をしてきたところであります。
ご質問の、玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?についてですが、18日にも国の原子力規制委員会において、審査認定が許可される見込みとの報道もなされています。
今後、佐賀県においては、県に設置された第三者委員会(仮称)において、審査認定における許可の判断などの内容などを、専門家により構成された委員により一層の確認がなされると考えられます。
今後のこれらの佐賀県の動向に十分注視しながら、唐津市議会玄海原子力発電所対策特別委員会でまとめた2項目について、佐賀県と事業者に対して確実な実行と市民に解りやすい説明の場をしっかりと求めていきます。
それらの取り組みから市民の意見を集約し、市民の安全と安心が確保できるかなど総合的な観点から判断したい。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?という質問ですが、国と事業者の責任のもとに国策により管理を行うべきだと考える。それらの動向を市民の安全・安心の観点からしっかりと注視をしたい。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
(回答)玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理すべきとお考えですか?という質問ですが、これも国と事業者の責任のもとに国策として管理を行うべきだと考える。それらの動向を市民の安全・安心の観点からしっかりと注視したい。

御名前【冨田幸樹】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)エネルギー政策から考えれば、ベース電源として現在の段階ではやむを得ないと考える。事故対策は必要であるし、市民の安全・健康を守ることは、国家や地方行政の責務と思う。
現在の状況を総合的に判断し、現在保有している核燃料については使用し稼働すべきである。
玄海原発稼働後の白血病による死亡率の数値については、他県の原発地域と比較した数値が必要であり、地域の特性なのか原発なのか判断しがたい。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)地域汚染の可能性がない『絶対0』はないと考え、管理・監視体制は必要である。日本には受け入れる地域がまだないのは事実である。
だれでも、どこでも諸手を上げて誘致するところは無いと思われ、そうした場合に廃棄物の処分方法・管理体制や住居地からの距離など専門家の意見と地域住民の意見を尊重し選定するべきと考える。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
  (回答)青森の六ヶ所村では、低廃棄物の地層埋設が行われており、管理・監視体制は必要と考えるが、監視レベルについては専門的な知見の意見を重視する必要があると考える。

御名前【中川こうじ】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)原発は、近い将来廃止することが望ましい。
しかし、現時点ではエネルギーの安定供給の面から、エネルギー基本計画でもベースロード電源と位置づけられており、原子力規制委員会の厳格な審査をクリアーして、再稼働についての地元の十分な理解・同意を得ることが条件として再稼働を認める。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)核燃料サイクルの確立を早期に実現することを前提に、安全を確認するため、敷地内で管理することが望ましい。
 ただし、貯蔵施設の建設等については地域住民の理解を得た上で進めるべきと考える。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
 (回答)廃止措置計画にもとづき放射能レベルに応じて区分し、平成55年度の廃止措置終了前までの早い時期に、それぞれの区分及び性状等に応じて廃棄事業者に引き渡すことが望ましい。

御名前【原雄一郎】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)条件付きでの賛成です。
低炭素社会の実現、電力の安定供給、また地域経済に与える影響を考えると、現時点での玄海原発の再稼働は仕方がないと考えます。しかし一方で、福島での惨劇に表される原発の危険性も拭い去れません。なので、原発の再稼働は市民の安全・安心を大前提(条件)として容認はしますが、並行して原発にかわる代替エネルギーへの開発と促進を、きちんとしたスケジュール感を持って早急に推し進めるべきだと考えます。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)人類が存在しているかどうかさえも分からない数万~10万年という年月を考えると、(技術的に可能かどうか、またそれが現実的かはわかりませんが)仮に施設が劣化して放射能が漏れだしても地上に影響が出ない地中深くに埋める(封印する)方法が良いと思います。
その場所については、原発が国の政策である以上、対象は玄海町や唐津市に限らず全国のどこか、出来るだけその後の影響が少ない土地にすべきだと考えます。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
(回答)申し訳ありませんが、現在の管理方法や適切と思われる方法などについて、知識が乏しいため、これといった具体的な管理方法についてはお答えできません。
ただ、IAEAや政府が制定する基準だけに囚われず、可能な限り厳重に管理すべきだと思います。

御名前【福島尚美】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)・してはいけない。
・事故が起きれば、玄海はもちろん偏西風に乗った放射能は日本全体に広がる。事故がなくても、放射能は大気中、海中に出ている。
・海中生物の生態、住民の健康データ、福島県の実態を、公正中立に参考にして、住民への説明で理解を得る努力が必要。
・雇用をなくさない取り組みが必須。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)行政の人間だけで決めず、世界(日本以外)からも多分野の専門家を入れた場でリスクを明確にした上で最善の策をとるべき。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
 (回答)・②と同じ。
・専門性が高い。「これでいい」という思い込みは危険。
・住民への説明はすること。

御名前【宮本悦子】
① 玄海原発再稼働についてどのようにお考えですか?
(回答)原発は、近い将来廃止することが望ましい。
しかし、現時点では、エネルギーの安定供給の面から、エネルギー基本計画でもベースロード電源と位置づけられており、原子力規制委員会の厳格な審査をクリアーして、再稼働についての地元の十分な理解・同意を得ることが条件として再稼働を認める。
② 使用済み核燃料や高レベル放射性廃棄物の管理についてどのようにお考えですか?
(回答)核燃料サイクルの確立を早期に実現することを前提に、安全を確保するため、敷地内で管理することが望ましい。
 ただし、貯蔵施設の建設等については地域住民の理解を得た上で進めるべきと考える。
③ 玄海原発廃炉に伴う低レベル放射性廃棄物をどのように管理するべきと
お考えでしょうか?
 (回答)廃止措置計画書にもとづき放射能レベルに応じて区分し、平成55年度の廃止措置終了前までの早い時期に、それぞれの区分及び性状等に応じて廃棄事業者に引き渡すことが望ましい。

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